1. 「明日の商談、競合も提案してくるらしい…」緊急時の強い味方Perplexity
「明日の商談、競合のA社も提案に入ってるって」
営業現場でこんな話を聞くと、急いで競合情報を集め始めることになります。
- A社の最新プレスリリースは?
- 価格戦略は変わってないか?
- 最近の導入事例は?
- 業界内での評判はどうなのか?
普段リサーチ慣れしている営業パーソンでも、こうした突発的なタスクには時間を要します。
しかも、焦っているときに限って、検索結果が古い情報だったり、競合他社の宣伝記事ばかりで、本当に知りたい「生の評判」や「最近の動向」がなかなか見つからない…
結局、商談前の30分が情報収集だけで終わってしまい、肝心の「どう提案するか」を考える時間がなくなってしまう。
そんなサクッと最低限の情報をインプットしたいリサーチ作業を、Perplexityならあっという間に完結させることができます。
2. Perplexityが営業の競合リサーチに向いている3つの理由
Perplexityは「AIを搭載した検索エンジン」として知られていますが、実は営業の競合分析に、これ以上ないほど相性が良いツールです。
理由1:リアルタイム情報を自動で集めてくれる
通常のChatGPTやGeminiは、学習データの期限があるため、最新情報を扱うのが苦手です。
Webサーチ機能も実装されていますが、能動的に最新情報を探しにいくAIとは言いにくい部分があります。
一方、Perplexityは検索エンジンとAIの融合のような形態をしており、質問するたびにウェブ上の最新情報を取得して回答してくれるのが特長です。
たとえば、
「競合のA社が今月発表した新機能について教えて」
と聞けば、プレスリリース、ニュース記事、技術ブログなど、複数のソースから情報を集めて要約してくれます。
理由2:引用元が明示されるから、情報の信頼性を確認できる
一般的なAIの回答は、どこから情報を持ってきたのか分からないことが多く、営業資料に使うには不安が残ります。
Perplexityは、回答のすべてに引用元のリンクが付いているため、元ネタを確認しながら情報を整理できます。
商談前の限られた時間で「この情報、本当に正しいのか?」と悩む必要がなくなるのは、大きなメリットです。
理由3:検索範囲とAIモデルを自由に選べる
Perplexityには、検索範囲を切り替える機能があります。
- ウェブ:インターネット全体から検索(デフォルト)
- 学術:学術論文を検索する
- ソーシャル:ディスカッションと意見を検索
- Finance:SEC提出書類を検索
たとえば、競合企業の財務情報を調べたいなら「Finance」、業界の評判を知りたいなら「ソーシャル」と、目的に応じて検索範囲を変えられます。

さらに、Proプラン以上ではAIモデルを選択できます。
- ベスト(デフォルト)
- Sonar
- GPT-5
- Claude Sonnet 4.5
- Gemini 2.5 Pro
- Grok 4
- Claude Opus 4.1(最大)
- o3-pro(最大)
「Claude Sonnet 4.5で深い分析をしたい」「GPT-5で要約したい」など、用途に応じて使い分けることができます。

理由4:無料プランでも十分使える(ただしアカウント登録は必須)
営業担当者が個人で使うなら、無料プランで十分です。
ただし、Perplexityの無料プランを使うにはアカウント登録(サインイン)が必須です。
アカウントなしではPro Searchなどの機能は使えません。
Perplexityの無料プランでは、以下のことができます。
- クイック検索(通常の検索):無制限
- Pro Search(深掘り検索):4時間ごとに3回まで
- ファイルアップロード:1日3回まで
Pro Search(後で詳しく解説)を使えば、競合の価格戦略やSWOT分析など、より深い情報を引き出せますが、無料プランでも4時間ごとに3回まで使えるので、商談前のリサーチには十分です。
3. どこまで使えるか試してみた:トヨタ vs ホンダのEV戦略を調べる
「Perplexityで競合分析」と言われても、実際どの程度のものが出てくるのか?
そこで、トヨタとホンダの電気自動車戦略を調べてみました。
EV業界は動きが激しく、新車情報、提携ニュース、戦略発表が次々と出てきます。
普通に調べようとすると、プレスリリース、業界メディア、アナリストレポートなど、情報があちこちに散らばっていて、まとめるだけでも一苦労です。
その1:トヨタの最新動向を押さえる
記事の後半で紹介するプロンプト1を使ってみました。
📌 実際に入力したプロンプト

トヨタ自動車の2025年10月以降の電気自動車関連のニュース、提携、戦略発表をまとめてください。
💬 Perplexityの回答

まとまった情報の範囲
- 主要なEVモデル:bZ4X、bZ Woodland、アーバンSUVコンセプト
- 提携・共同開発:スズキとのOEM供給、住友金属鉱山との協業
- EV戦略の全体像:2030年までに550万台超の目標、全方位戦略「マルチパスウェイ」
- 引用元:car-repo、monoist.itmedia、global.toyota等10件
従来の手作業でこれだけの情報を集めようとすると、Google検索で複数のサイトを開いて、タブが増えて、情報を整理して…
という作業に半日かかっていたような複雑なリサーチが、数分でまとまります。
その2:ホンダの弱点を探る
次に、プロンプト3を使って、ホンダの弱点調査をしてみました。
ホンダファンの方すみません…あくまで事例ですのでご容赦を。
📌 実際に入力したプロンプト

本田技研工業の電気自動車戦略について、業界内での評価やネガティブな指摘をまとめてください。
💬 Perplexityの回答

ポジティブな評価
- 「挑戦性・デザイン重視」で革新性が評価
- 2040年の長期目標は維持
ネガティブな指摘(商談で突けるポイント)
- EV投資を10兆円→7兆円に縮小:ハイブリッドへの軸足移動
- PBR 0.5倍という低評価:投資家からの懸念
- BEV販売予測を30%→20%に下方修正:「先進的とは言い難い」との評価
- 消費者人気ランキングで下位:トヨタ・日産より劣る
- 引用元:sustainablejapan、bestcarweb、diamond等10件
こういう「業界の評価」や「ネガティブな指摘」は、Google検索でもなかなか見つけにくいものです。
複数の業界メディアやアナリストレポートを横断的に調べて、ようやく「そういう見方があるのか」と気づくレベル。
それがPerplexityなら、複数のソースから自動で集約してくれます。
もし明日の商談でホンダと競合する場面があれば、「ホンダ様は革新性が評価されていますが、EV投資の縮小や販売予測の下方修正が懸念材料として挙がっています。弊社は…」
といった、競合の弱点を突いた提案(あくまで事例です!)ができるわけです。
ただし、これは大企業だからできたこと
今回は「トヨタ自動車」「本田技研工業」という情報が豊富な日本を代表する大企業で試しました。
プレスリリース、業界メディアの記事、アナリストレポートなど、ネット上に情報が溢れているからこそ、これだけまとまったわけです。
- では、自社の競合が中小企業だったら?
- BtoBのニッチ業界だったら?
そういうケースでは、Perplexityで検索してもめぼしい情報が見当たらない場合もあります。
それがセクション8で解説する「失敗例2:ネットに目新しい情報がない」ケースです。
後述する手法でも、散らばった情報をまとめる手間は確実に省けますし、商談前の「最低限の情報収集」には十分使えますので、ぜひ読み進めていってください。
4. 無料プランとProプランの違い、どこまで無料で使える?
Perplexityには複数のプランがありますが、営業担当者が個人で使う場合、まずは無料プランで試すことをお勧めします。
無料プランでできること(アカウント登録が必要)
まず重要な注意点として、Perplexityの無料プランを使うにはアカウント登録(サインイン)が必須です。
アカウントなしでPerplexityにアクセスすると、「サインインしてください」と表示され、Pro Searchなどの機能は使えません。
GoogleアカウントやApple IDで簡単に登録できるので、まずはアカウントを作成しましょう。
その上で、無料プランでできることは以下の通りです。
| 機能 | 無料プラン | Proプラン($20/月) |
|---|---|---|
| クイック検索(通常の検索) | 無制限 | 無制限 |
| Pro Search(深掘り検索) | 4時間ごとに3回まで | 1日300回以上 |
| ファイルアップロード | 1日3回まで | 無制限 |
| AIモデル | 標準モデル | GPT-5、Claude、Geminiなど選択可能 |
| 画像生成 | なし | あり |
| 検索範囲選択 | ウェブ、学術、ソーシャル、Finance | 同左 |
Pro Searchとは?
Pro Searchは、通常の検索よりも深く調査してくれる機能です。
通常の検索が「表面的な情報をサッと集める」のに対し、Pro Searchは「複数のソースを横断的に調査して、詳細な分析を行う」イメージです。
たとえば、こんな使い分けができます。
- クイック検索:「競合A社の最新ニュースを教えて」→ 最新のプレスリリースを要約
- Pro Search:「競合A社のSWOT分析を行って」→ 強み・弱み・機会・脅威を多角的に分析
無料プランでも4時間ごとに3回まで使えるので、商談前の重要なリサーチに絞って使うのが賢い使い方です。
Proプランが向いている人
以下のような人は、Proプランを検討する価値があります。
- 毎日、複数の商談があり、競合リサーチを頻繁に行う人
- 多くのファイル(PDF、PowerPointなど)をアップロードして分析したい人
- 最新のGPT-5やClaudeなど、複数のAIモデルを使い分けたい人
ただし、まずは無料プランで試してみて、物足りなくなったらProプランに切り替えるというステップが現実的です。
5. 「リサーチモード」と「Pro Search」の違いを理解する
Perplexityには、通常検索、Pro Search、そしてリサーチモードという3つの検索方法があります。
通常検索(クイック検索)
一番シンプルな検索方法です。質問を入力すると、すぐに回答が返ってきます。
👉 使いどころ
- 競合の最新ニュースを確認したい
- サクッと情報を集めたい
- 時間がない時の簡易リサーチ
🧩 特徴
- 回答が早い(数秒〜10秒程度)
- 引用元は3〜5件程度
- 無料プランでも無制限に使える
Pro Search(深掘り検索)
通常検索よりも深く調査してくれる機能です。
👉 使いどころ
- 競合のSWOT分析を行いたい
- 複数のソースを横断的に調べたい
- 詳細な情報が必要な時
🧩 特徴
- 回答に時間がかかる(30秒〜1分程度)
- 引用元が10件以上になることも
- 無料プランでは4時間ごとに3回まで
✅ Pro Searchの使い方
質問を入力する前に、検索ボックスの下にある「Pro」トグルをオンにします。
リサーチモード(Perplexity Research)
Proプラン以上で使える、もっとも深い調査機能です。
👉 使いどころ
- 市場調査レポートを作成したい
- 業界全体のトレンドを分析したい
- 長文のレポートが必要な時
🧩 特徴
- 回答に数分かかることもある
- レポート形式で出力される
- 引用元が数十件になることも
営業の商談前リサーチでは、通常検索とPro Searchの使い分けが基本です。
リサーチモードは、より大規模な市場調査や戦略立案に使うイメージです。
6. AI搭載ブラウザ「Comet」とアプリ版も活用しよう
Perplexityは、Webブラウザだけでなく、AI搭載ブラウザ「Comet」やデスクトップ/モバイルアプリも提供しています。
Comet(AI搭載ブラウザ)
Cometは、Perplexityが提供するAI搭載のブラウザです。
2025年7月に限定公開された後、事前のウェイトリスト登録者に順次提供開始されました。
2025年11月現在では、全てのユーザーが無償で利用することができます。
検索・クリック・遷移といった操作を必要とした従来のブラウザとは異なり、指示だけで目的のページに到達できるAIエージェント的な仕様が色濃いユニークなブラウザです。
Comet公式サイト:https://www.perplexity.ai/comet

デスクトップアプリ版(macOS/Windows)
PerplexityはmacOS版、Windows版のデスクトップアプリもあります。
macOS版:https://apps.apple.com/jp/app/perplexity-ask-anything/id6714467650
Windows版:https://apps.microsoft.com/detail/xp8jnqfbqh6pvf
スマホアプリ版(iOS/Android)
Perplexityはスマートフォンアプリもあります。
iOS版:https://www.perplexity.ai/iphone
Android版:https://www.perplexity.ai/android
7. 実践プロンプト集:競合分析に使える10のテンプレート
ここからは、営業の商談前リサーチで使える実践プロンプト集を紹介します。
プロンプト1:競合の最新動向を確認
[競合企業名]の2025年10月以降の新製品リリース、資金調達、提携ニュース、人事異動をまとめてください。
それぞれのニュースについて、営業現場での商談にどう影響するか、簡単にコメントも添えてください。
プロンプト2:競合の価格戦略を調べる
[競合企業名]の料金プランについて以下を調査してください。
1. 現在の料金プラン(プラン名、月額料金、主要機能)
2. 2025年以降の価格改定の有無
3. 無料トライアルや割引キャンペーンの情報
4. エンタープライズプランの特徴
表形式でまとめてください。
プロンプト3:競合の弱点を探る(Pro Search推奨)
[競合企業名]の製品について、以下の観点で顧客の不満やネガティブな評判を調査してください。
1. サポート体制(対応速度、品質)
2. UI/UX(使いやすさ、学習コスト)
3. 導入コスト(初期費用、隠れたコスト)
4. カスタマイズ性(柔軟性、拡張性)
5. 他社製品との連携
レビューサイト、SNS、フォーラムなど複数のソースから情報を収集し、特に複数の顧客が指摘している共通の課題があれば強調してください。
プロンプト4:競合のSWOT分析(Pro Search推奨)
[競合企業名]について、以下の形式でSWOT分析を行ってください。
【強み(Strengths)】
- 製品・サービスの優位性
- 市場でのブランド力
- 技術力や特許
【弱み(Weaknesses)】
- 顧客からの不満点
- 競合と比較した劣位性
- 組織・体制の課題
【機会(Opportunities)】
- 市場トレンドに合致する要素
- 新規参入可能な領域
- 提携・M&Aの可能性
【脅威(Threats)】
- 競合他社の動向
- 市場環境の変化
- 規制や法律の影響
各項目について3つずつ挙げ、それぞれ根拠となる情報源も示してください。
プロンプト5:競合の導入事例を調べる
[競合企業名]の導入事例について以下の情報を調査してください。
1. 事例企業名、業界、企業規模
2. 導入前の課題
3. 導入後の効果(できれば数値データ)
4. 導入期間
少なくとも3件の事例を挙げ、表形式でまとめてください。
プロンプト6:競合の技術スタックを調べる
[競合企業名]が使用している技術スタックについて調査してください。
1. プログラミング言語
2. フレームワーク・ライブラリ
3. インフラ(クラウドサービス、サーバー構成)
4. データベース
5. セキュリティ対策
技術選定の理由や、それによる競争優位性があれば併せて教えてください。
プロンプト7:競合の営業戦略を分析
[競合企業名]のマーケティング・営業戦略について、以下の観点で分析してください。
1. ターゲット顧客層(業界、企業規模、職種)
2. 主な販売チャネル(直販、代理店、パートナー)
3. マーケティング手法(コンテンツマーケ、イベント、広告)
4. 営業組織の体制(インサイドセールス、フィールドセールスの比重)
最近の変化や新しい取り組みがあれば強調してください。
プロンプト8:競合の組織体制を調べる
[競合企業名]について、以下の組織情報を調査してください。
1. 経営陣(CEO、CTO、CFOなど主要メンバー)
2. 従業員数と最近の増減
3. 組織構造(部門構成、拠点)
4. 採用動向(募集職種、求めるスキル)
特に最近の組織変更や大型採用があれば、その背景も分析してください。
プロンプト9:業界内での競合の立ち位置を分析
[業界名]における[競合企業名]の立ち位置について分析してください。
1. 市場シェア(推定値でも可)
2. 主な競合他社3社との比較(強み・弱み)
3. 業界内での評判・ブランドイメージ
4. 業界団体やコンソーシアムでの役割
業界のトレンドと照らし合わせて、今後のポジション変化も予測してください。
プロンプト10:競合の将来戦略を予測
[競合企業名]について、以下の最近の動向から今後の戦略を予測してください。
1. 直近6ヶ月の重要なニュース・発表
2. 資金調達や投資の動き
3. 新規事業や新市場への参入
4. M&Aや提携の動向
5. 経営陣の発言や方針
これらをもとに、今後1〜2年で注力すると思われる領域や、当社が警戒すべきポイントを3つ挙げてください。
8. 失敗あるある:Perplexityだって調べられないこともある
Perplexityは強力なツールですが、万能ではありません。
実際に使ってみて分かった「失敗例」と「改善策」を紹介します。
失敗例1:リサーチ結果がなんか微妙
⚠️ 何がダメか
リサーチ慣れしている方だと、通常のプロンプト指示では自身の検索よりもやや役不足に感じるかと思います。
以前よりは楽ではあるものの、限られた時間の中で納得できるアウトプットにより近づけるためにはどうするか…
✅ 改善手法
壁打ち・プロンプト調整慣れしたAlrightの読者であれば、もう既に実践されているかもしれませんが、自身の検索スタイルを事前に渡し、過不足や反証・補足を求める形にすれば大丈夫です。
📌 改善プロンプト例(Pro Search推奨)
競合のA社について、以下の観点で調査してください。
各項目について、私が見落としている重要な情報や、反証となるデータがあれば指摘してください。
【調査項目】
1. 直近3ヶ月の新機能リリースと顧客の反応
2. 価格戦略の変化(値上げ・値下げ・プラン改定)
3. 顧客レビューでのネガティブな評判(特にサポート体制、UI/UX、導入コスト)
4. 営業戦略の変化(新規市場への参入、ターゲット顧客層の変更)
5. 競合他社(B社、C社)との比較で劣っている点
【私の仮説】
- A社は中小企業向けに強いが、エンタープライズ市場では弱い
- サポート体制に課題がある可能性
- 最近の値下げは市場シェア拡大狙いか?
上記の仮説が正しいか、それとも違う傾向が見られるかも教えてください。
また、私が見落としている重要な動向があれば、優先度をつけて3つ挙げてください。
💡 ポイント
- 調査項目を具体的に列挙:何を知りたいのか明確に
- 仮説を提示:AIに「これ合ってる?」と確認させることで、反証や補足を引き出す
- 見落としを指摘させる:「私が気づいていない重要な情報は?」と問いかける
- Pro Searchを使う:深掘りが必要な場合は1日5回の枠を使う価値あり
失敗例2:分かっちゃいたけどネットに目新しい情報がない
⚠️ 何がダメか
ダメというかPerplexityは何も悪くないわけですが笑
とはいえ営業現場ではよくあることですよね。
特に以下のようなケースでは、ネット上に有用な情報が少ないことがあります。
- 中小企業の競合:プレスリリースやニュースが極端に少ない
- BtoB企業:顧客事例やレビューがWeb上にほとんど公開されていない
- ニッチ業界:業界全体の情報が限られている
こういうときは、Perplexityで検索しても納得のいく情報を見つけられないケースが多いようです。
✅ 改善手法
NotebookLMやGeminiと同じ手法を取ります。
つまり見込みや顧客について一番情報を持っているのは自分自身。
まずはドキュメントやメール、チャットなどの内容を片っ端からNotebookLMに突っ込み、1つの要件としてまとめます。
それを添付ファイルをして、類似する事例を探しましょう。
📌 改善プロンプト例(ファイルアップロード機能を使用)
添付したPDFは、過去に失注した案件の議事録と提案書をまとめたものです。
この内容を分析した上で、以下を調査してください。
1. 類似する業界・企業規模での競合A社の導入事例
2. 失注理由として挙げられた「導入コストの高さ」について、競合A社がどのような価格戦略を取っているか
3. 「サポート体制の充実」を求める顧客に対して、競合A社がどのようなサポートメニューを提供しているか
また、このような顧客に対して有効な反論や差別化ポイントがあれば、3つ提案してください。
💡 ポイント
- 自社の過去データを活用:議事録、提案書、メール履歴などをNotebookLMで整理
- 文脈を与える:単に「競合を調べて」ではなく、「こういう背景で知りたい」と伝える
- 無料プランでも1日3回ァイルアップロード可能:重要な商談前に使う
- Perplexityだけでは限界がある場合、NotebookLMと組み合わせるのが現実的な解決策
失敗例3:情報の裏取りをせずに商談で使ってしまった
⚠️ 何がダメか
他のAI回答の一次ファクトチェックとして利用されることの多いPerplexityですが、玉石混淆であるネット上の情報の集約には限界があります。
従来自身が行ってきたリサーチや提案と変わらぬ慎重さが求められます。
✅ 改善手法
- 必ず引用元を目視確認する:Perplexityが示した引用元リンクをクリックして、元の情報を確認
- 複数のソースで裏を取る:1つのソースだけでなく、2〜3のソースで同じ情報が確認できるか
- 商談時には、情報元や瑕疵について解説する:「ネット上の情報によると〜」と前置きし、不確実性を認める
📌 安全な伝え方の例
❌ 断定的:「競合A社のサポート対応は遅いです」
⭕ 慎重的:「レビューサイトを見ると、サポート対応の速度に課題を感じている顧客もいるようです」
💡 ポイント
Perplexityは「情報収集の時短ツール」であって、「情報の正確性を保証するツール」ではない。
最終的な確認は人間が行うべき。
9. さらに使い込みたい人向け:タスク自動化とブラウザコントロール
ここまで読んで「Perplexity、もっと使いたい」と思った方向けに、競合調査をさらに効率化する機能を紹介します。
タスク機能:競合情報を定期的に自動収集
Perplexityのタスク機能を使えば、定期的に自動で情報を収集できます。
👆 できること
- 「毎朝9時に、競合A社の最新ニュースを調べて通知」
- 「毎週月曜に、業界トレンドのサマリーを作成」
- 「特定の企業の株価や財務情報を定期的にチェック」
⚙️ 設定方法
- Perplexityの「タスク」メニューを開く
- プリセット(ニュースダイジェスト、市場予測など)から選ぶか、カスタムタスクを作成
- スケジュール(毎日、毎週など)を設定
- 通知方法(アプリ内、メール、モバイル)を選択

💡 営業での使い方
- 「主要競合3社の最新ニュースを毎朝自動収集」というタスクを作成
- 商談前に毎回調べる手間が省ける
- ChatGPTやClaudeにはない、時間制御された自動リサーチ機能
たとえば、こんなカスタムタスクを作れます。
競合のA社、B社、C社について、以下の情報を毎週月曜9時に調査して、アプリ内とメールで通知。
1. 新製品リリースやアップデート
2. 資金調達や提携のニュース
3. 人事異動(特に営業・マーケティング部門)
4. 顧客レビューサイトでの新着レビュー(評価3以下のみ)
それぞれのニュースについて、当社の営業戦略への影響を1行でコメント。
これを設定しておけば、人間が何もしなくても、毎週最新の競合情報が届くようになります。
ブラウザコントロール:AIにリサーチ作業そのものを任せる
ブラウザコントロール機能を使えば、AIにブラウジング作業そのものを任せることができます。
👆 できること
- 「競合A社のWebサイトを開いて、料金ページを探して、プラン一覧を表にまとめて」
- 「業界ニュースサイトを巡回して、最新の市場動向をまとめて」
- 「特定のキーワードで検索して、上位10サイトの要点を抽出して」

💡 営業での使い方
- 複数の競合サイトを自動で巡回して情報収集
- ニュースサイト、レビューサイト、SNSを横断的にチェック
- 「自分でクリックして開く」手間を完全に省略
ChatGPTやClaudeのエージェント機能でも似たことはできますが、Perplexityは最初からブラウザコントロールを設定で有効化できるため、確認ダイアログなしでスムーズに動作します。
リサーチモード:詳細な市場調査レポートを自動生成
Proプラン以上で使えるリサーチモード(Perplexity Research)は、長文のレポート形式で競合分析を出力してくれます。
👉 通常のPro Searchとの違い
- Pro Search:質問に対して詳細な回答(引用元10件程度)
- リサーチモード:テーマに対して網羅的なレポート(引用元数十件、数分かかる)
💡 営業での使い方
- 「競合A社の市場戦略と弱点分析」をレポート形式で作成
- 上司への報告資料として使える
- 商談前の深い準備に活用
📌 プロンプト例
「競合のA社について、以下の観点で詳細なレポートを作成してください。
【レポート構成】
1. 企業概要と事業戦略
2. 最近6ヶ月の主要な動向
- 新製品・新機能のリリース
- 資金調達や提携
- 組織変更や人事異動
3. 製品・サービスの強みと弱み
- 顧客レビューの分析
- 競合他社との比較
4. 価格戦略と営業戦略
5. 市場での立ち位置とシェア
6. 今後の戦略予測と当社への影響
【レポート要件】
- 各セクションは1,000字程度
- 具体的なデータや数値を可能な限り含める
- 引用元を明示し、情報の信頼性を担保
- 最後に「当社が取るべきアクション」を3つ提案
レポート形式で出力してください。
リサーチモードを使えば、人間が何時間もかけて調べる内容を、数分で完成させられます。
10. まとめ:競合リサーチは「やりすぎない」が最強の選択肢
Perplexityを使えば、従来は半日かかっていたような複雑な競合リサーチを、わずか数分でまとめることができます。
でも、ここで忘れてはいけないのは、リサーチは手段であって目的ではないということです。
営業の本質は、顧客の課題を解決すること。競合情報はその材料の1つに過ぎません。
Perplexityで効率的に情報を集めたら、残りの時間は「どう提案するか」「どう顧客の課題に寄り添うか」に使いましょう。
結局のところ、営業の現場では、リサーチの量よりも、提案の質が問われます。
Perplexityは、その「質」を高めるための時間を生み出してくれるツールです。
👉 次のアクション
まずは無料プランで試してみることをお勧めします。
- Perplexityにアクセス(https://www.perplexity.ai/)
- Googleアカウントなどでサインイン(アカウント登録必須)
- 競合企業名を1社選ぶ
- この記事のプロンプト集から1つ選んで質問してみる
- 引用元を確認しながら、情報の正確性をチェック
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