1. 自分の分身メールを素早く作りたい
「今週も商談フォローのメール、10件書かないと…」
「ウェビナー告知、毎回似たような文章になってしまう」
「提案書の構成、いつも同じパターンで飽きられてないかな」
営業やマーケティングの現場では、「定型的だけど、毎回微妙にカスタマイズが必要な業務」が山ほどあります。
- 商談後のフォローメール
- ウェビナーやイベントの告知
- 新規アプローチのメール
- 提案書の骨子作成
- 顧客からのよくある質問への回答
これらは「完全に同じ」ではないので、テンプレートだけでは対応しきれない。
かといって、毎回ゼロから考えるのは時間がかかりすぎる。
結局、過去のメールをコピペして、少しだけ修正して送信…を繰り返す日々。
とりあえずAIに作ってもらうものの、なんかイマイチ。
完全に自分専用のアシスタントがいれば、こんな作業は任せられるのに。
そこで今回は、Googleが提供する「Gemini Gem(ジェミニ ジェム)」という機能を使って、標準のGemから営業担当者専用のAIアシスタント(マイGem)にまで育てる方法を実践検証しました。
2. Gemini Gemとは?「自分専用のAI」を作れる機能
Gemini Gemの基本
Gemini Gemは、Googleの生成AI「Gemini」をカスタマイズして、特定の業務に特化したAIアシスタントを作成できる機能です。
通常のGeminiは「汎用的なAI」ですが、Gemを使えば
- 役割を固定:「営業メールの専門家」「提案書作成の専門家」として動く
- トーンを統一:自社らしい文章スタイルを学習させる
- ナレッジを保持:自社の商品資料やペルソナ情報を読み込ませる
つまり、毎回プロンプトで指示しなくても、自社の営業スタイルを理解した「専属アシスタント」として機能するわけです。
デフォルトGemとマイGem
Gemini Gemには2種類あります。
1. デフォルトGem(既製品)
Googleが用意した、すぐ使えるGem。
以下のような営業・マーケティング向けのものがあります。
- アウトリーチ スペシャリスト:営業メール、告知メール作成
- セールスピッチの作成:提案書、プレゼン資料の骨子
- アイデア出しのプロ:キャンペーン企画書

これらは「手軽にAIの力を借りる」ための入口として便利です。
2. マイGem(育成型)
自分で設定を定義し、自社専用のAIアシスタントを作成。
- 指示(Instructions):役割、トーン、出力形式を定義
- ナレッジ(Knowledge):自社の資料(PDF、テキスト)を読み込ませる
これにより、「Alrightの編集方針を理解した営業メールアシスタント」のような、完全にカスタマイズされたAIを作れます。
Workspaceユーザーなら既に使える環境にいる
多くのBtoB企業は、既にGoogle Workspaceを導入していると思います。
その場合、Gemini Gemは追加料金なしで使うことが可能です。
編集部調べ:公式Google Workspace 価格表
| Workspaceプラン | Gem基本機能 | Gmail連携 | スプレッドシート連携 |
|---|---|---|---|
| Starter(月額800円〜) | ✅ | ✅ | ❌ |
| Standard(月額1,600円〜) | ✅ | ✅ | ✅ |
| Plus以上 | ✅ | ✅ | ✅ |
つまり、Workspace Starterプラン以上なら
- マイGem作成
- デフォルトGem利用
- Gmailから直接Gem呼び出し(これが実務で便利)
- ファイルのナレッジ読み込み
すべて追加料金なしで使えます。
個人の無料プランでも基本機能は使えますが、Gmail連携などビジネス用途で便利な機能は使えません。
また標準で用意されているGemもWorkspaceユーザーより少ないようです。
BtoB営業で使うなら、Workspaceプランがおすすめです。
3. まずはデフォルトGem「アウトリーチ スペシャリスト」で試してみた
検証シナリオ:ウェビナー告知メールを作成
今回は、以下のシナリオで実際に試してみました。
🧩 お題
Alrightが新しくウェビナーサービスを開始。既存読者へ魅力的な告知メールを送る。
⚙️ 使用したGem
デフォルトGem「アウトリーチ スペシャリスト」

入力したプロンプト
Geminiと相談し、以下のような詳細なプロンプトを作成しました。
## あなたの役割
あなたは、BtoBの中小企業向けに実践的なWebマーケティング情報を発信しているメディア「Alright」の編集部員です。
## メールの目的
新しく開始するウェビナーサービスを、Alrightの既存読者に告知し、第一回ウェビナーへの申し込みを促進します。
## ターゲット
* Alrightの既存読者
* 中小企業のWeb担当者、マーケター、または経営者
* 「リード獲得に困っている」「コンテンツ制作の工数が足りない」「GeminiなどAIの活用法がわからない」といった課題を抱えています。
## ウェビナーの詳細
* サービス名: Alright実践ウェビナー
* 第一回タイトル: 「もうネタ切れとは言わせない!Gemini活用によるBtoBコンテンツ自動生成術」
* 日時: 2025年12月5日(金) 14:00〜15:00
* 登壇者: Alright編集長 田中 太郎(Gemini活用記事で毎回高評価)
* 得られるメリット:
* 明日から使える具体的なプロンプト例
* ウェビナー集客に効くタイトルの作り方
* 実践検証に基づいたAI活用の失敗しないコツ
* 参加費: 無料
* 参加方法: Zoomウェビナー
* 申し込みURL: [ https://example.com/webinar/01 ]
## トーン&マナー
* Alrightの強みである「実践検証主義」「現場感」を反映してください。
* 信頼と専門性を感じさせつつ、親しみやすく、分かりやすい言葉でお願いします。
## 出力指示
* 読者が開封したくなる「件名」を3パターン作成してください。
* メール本文を作成してください。必ずターゲットの課題に触れ、ウェビナーがその解決策になることを示してください。
デフォルトGemの出力結果

🔹 生成された件名(3パターン)
- 【Alright実践ウェビナー】「ネタ切れ」「工数不足」を解消!GeminiによるBtoBコンテンツ自動生成術 (12/5開催)
- ≪無料ご招待≫ Alright編集長が明かす、Gemini活用の「失敗しないコツ」と「明日から使えるプロンプト」
- Web担当者様へ:そのコンテンツ制作、まだAIに任せていませんか?(Alright編集部からの新提案)
🔹 メール本文の抜粋
いつもWebマーケティングメディア「Alright」をご愛読いただき、誠にありがとうございます。
Alright編集部です。
日々の業務お疲れ様です。
読者の皆様から、このようなお悩みをよく伺います。
* 「リード獲得のためにコンテンツ発信が欠かせないが、ネタ切れで続かない...」
* 「記事制作やメルマガ作成に工数がかかりすぎて、他の業務が圧迫されている」
私たちAlright編集部も、まさに同じ課題と向き合い、日々「実践検証」を繰り返してきました。
そこでこの度、私たちが現場で培ったノウハウを、より実践的な形でお届けする新サービス「Alright実践ウェビナー」を開始することになりました!
(中略)
「Alright」でGemini活用記事を執筆し、毎回高い評価をいただいている編集長・田中太郎が登壇。
机上の空論ではありません。私たちが実際に試し、失敗し、そして見つけ出した「現場で本当に使える」ノウハウだけを厳選してお届けします。
評価:ビジネスメールとしては十分、でも…
✅ 良い点
- 構成が明確(課題提起→解決策→CTA)
- 件名が3パターン提示され、開封率を意識している
- 読みやすい(箇条書き、太字で要点が明確)
- ビジネスメールとして失礼がない
⚠️ 限界
- 「Alrightらしさ」が薄い
- 「実践検証」という言葉はあるが、具体的な失敗例への言及が弱い
- 「机上の空論ではありません」←ちょっと硬い
- 「魔法の呪文」←Alrightのトーンじゃない
- 一般的で無難
- どの企業でも使えそうな、汎用的な文章
- Alright独自の「泥臭い現場感」が伝わらない
👉 結論
商談前の15分でこれが作れるなら、時短効果は絶大です。
ただし、「自社らしさ」を出したい場合は、マイGemへの移行が必要だと分かりました。
4. マイGem「Alright営業メールアシスタント」を育てる
マイGemが必要になる「分岐点」
デフォルトGemを使っていて、以下のような不満を感じたら、マイGemへの移行タイミングです。
分岐点1:毎回「お決まりの情報」を入力するのが面倒
「あなたはAlrightの編集部員です」
「ターゲットは中小企業のWeb担当者で…」
「トーン&マナーは実践検証主義で…」
これらを毎回プロンプトに書くのは手間ですよね。
👉 マイGemなら
これらの「お決まりの前提条件」を、Gemの「指示(Instructions)」に事前に書き込んでおけます。
分岐点2:自社独自の「思想」や「強み」が反映されない
デフォルトGemが作るメールは、どうしても「一般的」で「無難」なものになりがち。
👉 マイGemなら
自社の「編集ポリシー」「サービス紹介資料」「過去の反響が良かった記事」などをPDFやテキストファイルで読み込ませることで、自社の思想に基づいた文章を生成できます。
分岐点3:特定の「型(フォーマット)」で出力させたい
自社には「必勝パターン」の構成があるのに、AIが毎回違う構成で出力してくる。
👉 マイGemなら
その「必勝パターン」を指示に明確に定義しておけば、毎回安定したクオリティと構成で生成されます。
マイGemの作成手順
それでは、実際に「Alright営業メールアシスタント」を作成してみます。
Step 1:Geminiにアクセス
Workspace Starterプラン以上、またはGeminiの無料プランで、Geminiの画面から「新しいGem」を作成します。

Step 2:基本情報を設定
🧩 名前
Alright営業メールアシスタント
🧩説明
Alright編集部の「実践検証主義」「現場感」を反映した営業メール・告知メールを作成します。中小BtoB企業向けの親しみやすく、でも信頼できるトーンで、読者の課題に寄り添うメッセージを生成します。
Step 3:マイ指示を設定
ここがもっとも重要です。
Gemの「性格」「動き方」を定義します。
公式ガイドでは、以下の4つの観点を含めることが推奨されています。
| 観点 | 説明 | Alright営業メールアシスタントでの例 |
|---|---|---|
| ペルソナ | Gemが担う役割と回答方法 | 「Alright編集部の営業メールアシスタント」 |
| タスク | してほしいことまたは作成してほしいもの | 「営業メール・告知メールの作成」 |
| コンテキスト | 背景情報 | 「実践検証主義」「中小BtoB企業向け」 |
| 形式 | 必要な構成 | 「件名3パターン+本文」 |
これら4つすべてを含める必要はありませんが、いくつか言及しておくと効果的です。
以下は、「Alright営業メールアシスタント」の実際の指示例です。
# あなたの役割(ペルソナ)
あなたは、BtoB中小企業向けに実践的なAI活用情報を発信しているメディア「Alright(オールライト)」の営業メールアシスタントです。
# Alrightの編集方針(コンテキスト)
- **実践検証なしは書かない**:机上の空論ではなく、実際に試した内容のみ
- **正直&リアル**:できることもできないことも率直に伝える
- **失敗例も含める**:成功例だけでなく、失敗から学んだ教訓も共有
- **現場感を重視**:「情報が散在」「CRM不在」など、中小企業の泥臭い現場を理解
- **数値は慎重に**:誇大表現は避け、定性的で実感に訴える表現を使う
# トーン&マナー(ペルソナ)
- **です・ます調**で統一
- **親しみやすく、でもビジネスライク**
- 「〜あるあるから」「いっそのこと〜」「ところが現実には〜」などの自然な語り口
- 過度にカジュアルな表現(「ヤバい」「神ツール」)は避ける
- 煽り表現(「使わないと損!」「今すぐ導入しないと」)は使わない
# 営業メールの構成(タスク・形式)
1. **共感の掴み**:読者の課題・悩みから始める(「あるある」で共感)
2. **Alrightの姿勢**:私たちも同じ課題と向き合い、実践検証してきた
3. **提案内容**:具体的な解決策(ウェビナー、記事、サービスなど)
4. **得られる価値**:明日から使える、実践的なノウハウ
5. **失敗例への言及**:「私たちも失敗しました」という正直さ
6. **CTA**:押しつけがましくない、自然な行動喚起
# 件名の作成方針(形式)
- 3パターン作成(開封率向上のため)
- 具体的なベネフィットを明示
- 【】や≪≫で視認性を高める
- 「無料」「実践」「明日から使える」などのキーワードを適切に配置
# 禁止事項
- 「魔法の呪文」「革命的」「驚愕」などの誇張表現
- 「絶対」「完璧」「最強」などの断定表現
- 競合ツールの批判
- 実践検証していない内容の記載
# 出力形式(形式)
必ず以下の形式で出力してください:
📩 件名(3パターン)
1. [件名1]
2. [件名2]
3. [件名3]
✉️ メール本文
[件名1を使用した完全なメール本文]
Step 3.5:「Geminiを使用」で指示を改善(便利機能)
指示を一から書くのが難しい場合、Geminiに手伝ってもらうこともできます。
- 指示ボックスに1〜2文で目的を簡単に入力
営業メールを作成するアシスタント。Alrightの編集方針を反映してください。
- 「Geminiを使用」ボタンをクリック
→ Geminiが自動的に詳細な指示に書き換えてくれます - 生成された指示を確認・編集
→ 必要に応じて追加や修正を行う - 右側のプレビューで動作確認
→ プロンプトを入力してGemの動きを確認 - 「保存」をクリック
重要:プレビューウィンドウを使用しても、Gemは自動保存されません。必ず「保存」ボタンを押してください。
Step 4:ナレッジを追加
Gemに読み込ませる資料を追加します。
今回は2つのファイルを用意しました。
🧩 ファイルアップロードの方法
- 「ファイルを追加」アイコンをクリック
- デバイスから直接アップロード、または
- Google ドライブからアップロード(要:アクティビティの保存ON + Workspace接続)
⚠️ 重要な制限事項
- 最大10ファイルまで同一Gemにアップロード可能
- 各ファイル最大100MBまで(動画は2GBまで)
- Google ドライブからファイルを追加する場合:
- 「アクティビティの保存」をオンにする必要があります
- Google WorkspaceをGeminiアプリに接続する必要があります
- 接続されていない場合は、接続オプションが表示されます
📌 今回アップロードしたファイル
1. alright-persona.txt(読者ペルソナ情報)
- BtoB営業担当者の属性、課題、求める情報
- Alrightの差別化ポイント
- 中小BtoB営業の現場感(散在ファイル、CRM不在など)
2. webinar-plan.txt(ウェビナー企画書)
- ウェビナーの詳細情報
- 対象読者
- 得られる価値
- Alright編集部からのメッセージ
これらのファイルをアップロードすることで、GemはAlrightの思想と、読者の課題を深く理解した状態で動けるようになります。

Step 5:保存して完成
設定が完了したら「保存」を押せば、マイGemの完成です。
5. Before/After比較:「Alrightらしさ」がどう反映されたか
同じプロンプト(ウェビナー告知メール作成)で、デフォルトGemとマイGemを比較してみました。
件名の変化
| 項目 | デフォルトGem | マイGem |
|---|---|---|
| パターン1 | 「ネタ切れ」「工数不足」を解消! | 「コンテンツネタ切れ」をGeminiで解決 |
| パターン2 | Gemini活用の「失敗しないコツ」と「明日から使えるプロンプト」 | AIでブログ記事やメルマガ作成。編集部の「失敗しない」プロンプト公開 |
| パターン3 | そのコンテンツ制作、まだAIに任せていませんか? | リード獲得の工数が足りない…Gemini活用で「明日から使える」コンテンツ生成術 |
👉 変化の特徴
- マイGemの方が具体的な課題(「ネタ切れ」「工数が足りない」)に焦点
- 読者の実感に寄り添う表現
メール本文の変化
もっとも顕著な変化は、Alrightのトーン&マナーが反映された点です。
デフォルトGem
私たちAlright編集部も、まさに同じ課題と向き合い、
日々「実践検証」を繰り返してきました。
「Alright」でGemini活用記事を執筆し、毎回高い評価をいただいている
編集長・田中太郎が登壇。
机上の空論ではありません。
→ 「実践検証」という言葉はあるが、やや硬い。「机上の空論ではありません」というフレーズがAlrightらしくない。
マイGem
「リード獲得のために、ブログやメルマガを配信しないといけない」
「でも、日々の業務に追われてコンテンツ制作の工数が足りない...」
「いっそのことAIを使おうとしたが、どう活用すればいいか分からない」
これらは、中小企業の現場でよく聞かれる「あるある」ではないでしょうか。
私たちAlright編集部も、読者の皆様と同じように、
限られたリソースの中で「どうすれば実践的な情報を届け続けられるか」という
課題に日々向き合っています。
(中略)
「Geminiに指示しても、期待外れの結果が返ってくる...」
私たちも最初はそうでした。
何度も試行錯誤を繰り返し、ようやく蓄積された
「AIが苦手なこと、人間が確認すべきポイント」を、
当日は余すところなくお伝えします。
登壇は、AlrightでGemini活用記事を担当し、
自身も中小企業の営業出身である編集長の田中が務めます。
変化のポイント
1. 「いっそのこと〜」という自然な語り口
Alrightのスタイルガイドに記載された推奨表現が反映されています
2. 「あるある」で共感を誘う
読者の課題を具体的に列挙し、「これ、自分のことだ」と思わせる
3. 「私たちも最初はそうでした」という正直さ
失敗例への言及が強化され、Alrightの「正直&リアル」の方針が反映
4. 「中小企業の営業出身」という現場感
ナレッジファイル(ペルソナ情報)から学習し、自然に追加されています
5. 誇張表現が消えた
デフォルトGemにあった「魔法の呪文」などの表現が、より実直な言葉に置き換わっています
6. 営業プロセス別:マイGemの活用例
ウェビナー告知メール以外にも、営業のさまざまな場面でマイGemが活躍します。
商談準備(企業リサーチ、質問リスト作成)
💡 マイGem名:「営業リサーチアシスタント」
📌 指示の例
# あなたの役割
BtoB営業の商談準備を支援するリサーチアシスタント。
企業情報を整理し、商談で聞くべき質問リストを作成します。
# 出力形式
1. 企業概要(事業内容、売上規模、従業員数)
2. 最近のニュース・プレスリリース
3. 想定される課題
4. 商談で聞くべき質問(5つ)
🧩 ナレッジ
- 自社の製品資料
- 過去の受注事例
- よくある顧客の課題リスト
提案書作成(セールスピッチ、価値提案)
💡 マイGem名:「提案書骨子作成アシスタント」
📌 指示の例
# あなたの役割
BtoB営業の提案書骨子を作成するアシスタント。
顧客の課題を理解し、自社製品がどう解決するかを論理的に構成します。
# 提案書の構成(この順序で作成)
1. 顧客の現状と課題
2. 課題が放置された場合のリスク
3. 自社製品による解決策
4. 導入効果(定量・定性)
5. 導入ステップ
6. 料金プラン
🧩 ナレッジ
- 自社製品の特徴・強み
- 導入事例(業界別)
- 競合比較表
メール作成(アプローチメール、フォローアップ)
💡 マイGem名:「営業フォローアップメールアシスタント」
📌 指示の例
# あなたの役割
商談後のフォローアップメールを作成するアシスタント。
議事録を基に、ネクストアクションを明確にしたメールを生成します。
# メールの構成
1. 商談のお礼
2. 議事録の要約(決定事項、宿題事項)
3. 次回アクションと期限
4. 質問があれば気軽に連絡くださいという一文
5. 次回商談の日程調整
🧩 ナレッジ
- 自社の商談議事録テンプレート
- フォローメールの成功事例
顧客対応(よくある質問への回答)
💡 マイGem名:「カスタマーサポートアシスタント」
📌 指示の例
# あなたの役割
顧客からのよくある質問に対し、正確で分かりやすい回答を作成します。
# 回答の方針
- 専門用語を避け、誰でも理解できる表現
- 必要に応じて図解や手順書へのリンクを提示
- 問題が解決しない場合の連絡先を明記
🧩 ナレッジ
- 自社のFAQ集
- 製品マニュアル
- サポート対応の成功事例
7. マイGemの注意点・制限事項
実際に使ってみて分かった、Gemini Gemの注意点と制限事項を正直に書きます。
注意点1:Workspaceプランによって使える機能が異なる
多くの企業は既にGoogle Workspaceを導入しているはずです。
その場合、追加のGemini課金は不要で、以下の機能が使えます。
- Workspace Starter:Gem基本機能 + Gmail連携
- Workspace Standard以上:上記 + スプレッドシート連携など
より高度な機能(NotebookLM上限拡大、AIクレジット増加など)が必要な場合のみ、Google AI Proプラン(月額2,900円)への追加課金を検討すればOKです。
⚠️ 個人の無料プランの場合
基本的なGem機能(カスタム作成、デフォルト利用)は使えますが、Gmail連携などビジネス用途で便利な機能は使えません。
注意点2:ファイルアップロードには制限がある
マイGemでは、PDFやテキストファイルを「ナレッジ」として読み込ませることができますが、以下の制限があります:
⚠️ ファイル数とサイズの制限
- 最大10ファイルを同一Gemにアップロード可能
- 各ファイル最大100MB(動画は2GBまで)
- ZIP形式は最大10ファイル、合計100MBまで
⚠️ Google ドライブからのアップロード
- 「アクティビティの保存」をオンにする必要がある
- Google WorkspaceをGeminiアプリに接続する必要がある
⚠️ 複雑な表やグラフの解釈
- Excelの複雑な表やグラフが含まれるPDFは、正確に読み取れない場合がある
⚠️ コンテキストウィンドウの制限
- サイズが大きすぎるファイルをアップロードすると、内容の一部が考慮されない可能性がある
- 無料プランでは基本的なコンテキストウィンドウ
- Google AI Pro/Ultraにアップグレードすると、100万トークン(約1,500ページ相当)まで対応
✅ 対策
- テキスト形式(.txt)や、シンプルな構成のPDFを使う
- 重要な情報は「指示」に直接書き込む
- ファイルは必要最小限に絞る
注意点3:完全に「自社らしさ」が出るわけではない
マイGemを作成しても、100%自社の文章スタイルを再現できるわけではありません。
特に、以下のような「微妙なニュアンス」は、まだAIが苦手とする領域です。
- 社内でしか通じない業界用語
- 特定の顧客向けのユーモア
- ブランドの「空気感」
✅ 対策
- Gemが生成した文章を必ず人間が最終チェック
- 微調整(表現の言い換え、語尾の調整)は人間が行う
- マイGemは「80%の完成度を一瞬で作るツール」と割り切る
注意点4:デフォルトGemで十分な場面も多い
「マイGemを作らなくても、デフォルトGemで十分」という場面も多いです。
以下のような場合は、デフォルトGemで問題ありません。
- 一度きりのメール作成
- 汎用的な提案書の骨子
- 社内向けの簡易レポート
マイGemが本当に必要なケース
- 同じ業務を何度も繰り返す(定型業務)
- 自社らしさを強く出したい(ブランディング)
- チーム全体で使いたい(標準化)
という場面です。
8. デフォルトGemとマイGemの使い分け戦略
最後に、どういう場面でデフォルトを使い、どういう場面でカスタムを使うべきかをまとめます。
デフォルトGemを使うべき場面
| 場面 | 理由 |
|---|---|
| 初めてGemを使う | 手軽に試せる、設定不要 |
| 一度きりの業務 | カスタム作成の手間が無駄 |
| 汎用的な文章でOK | 自社らしさが不要 |
| プロンプトで十分指示できる | 毎回少し変えるだけ |
👉 例
- 初めてのウェビナー告知メール
- 社内向けの簡易レポート
- 一般的な企業リサーチ
マイGemを使うべき場面
| 場面 | 理由 |
|---|---|
| 同じ業務を何度も繰り返す | 毎回プロンプトを書く手間が省ける |
| 自社らしさを強く出したい | ブランドイメージの統一 |
| チーム全体で使いたい | 標準化により品質が安定 |
| ナレッジを活用したい | 自社資料を読み込ませて精度向上 |
👉 例
- 商談後の定型フォローメール
- 自社ブランドを反映した営業資料
- チーム全員が使うFAQ回答テンプレート
段階的なアプローチがおすすめ
Step 1:デフォルトGemで試す
「これ、毎回使いそうだな」と感じたら
Step 2:マイGemを作成
チーム全体で使うなら
Step 3:ナレッジを追加して精度向上
この順序で進めることで、無駄な設定作業を避けつつ、効率化を最大化できます。
9. まとめ:「自分専用のアシスタント」を育てる時代
今回、Gemini Gemの実践検証を通じて分かったことは、「AIを使う」から「AIを育てる」への転換が始まっているということです。
Before:毎回プロンプトを工夫する時代
- ChatGPTやGeminiに、毎回詳細な指示を入力
- 「どう書けば良い結果が出るか」を試行錯誤
- 同じような指示を何度も繰り返す
After:自分専用のAIを育てる時代
- マイGemで、一度設定すれば何度でも使える
- 自社の思想をナレッジとして学習させる
- チーム全体で共有し、品質を標準化
Gemini Gemで実現できること
- 営業メールの作成時間を大幅削減
- テンプレートよりも柔軟、ゼロから書くよりも速い
- ブランドトーンの統一
- 自社らしさを反映したメッセージを生成
- チーム全体の生産性向上
- 「あの人にしか書けない」を解消
次のアクション
1. 自社のWorkspaceプランを確認
- Starter以上なら、今すぐGemが使えます
- まだ未導入なら、Workspaceの導入を検討
2. デフォルトGemを試す
- 「アウトリーチ スペシャリスト」でメール作成
- Gmailから直接呼び出してみる
3. マイGemを作成
- 自社の編集方針、ペルソナ情報を整理
- 最初は1つだけ作成して効果を検証
4. チームで共有し、フィードバックを集める
- 実際に使ってみて、改善点を洗い出す
- 定期的に指示やナレッジをアップデート
結局のところ、営業やマーケティングの現場では、「作業に追われる時間」よりも、「戦略を考える時間」「顧客と向き合う時間」の方がはるかに価値があります。
Gemini Gemという「自分専用のアシスタント」を育てることで、その貴重な時間を少しでも取り戻していきましょう。
無料相談














