1. 「明日の商談、企業リサーチまだ終わってない…」という営業あるあるから
「明日15時に○○社さんとの商談なんだけど、企業情報まとめておいてくれる?」
金曜の17時に上司から飛んでくるこの依頼。
営業担当なら誰もが経験したことがあるはずです。
週明けの商談準備、帰宅前の駆け込みリサーチ、移動中の情報収集。
商談前のリサーチでやることは山積みです。
- 企業の基本情報(事業内容、売上規模、従業員数)
- 最近のニュースリリース(新製品、資金調達、人事異動)
- 業界動向(市場規模、競合状況、トレンド)
- 過去の接点(問い合わせ履歴、資料DL、展示会での名刺交換)
これらを複数のWebサイト、社内資料、過去のメールから拾い集めて、提案書や商談トークに落とし込む。
どんなに慣れた営業パーソンでも、商談1件あたり、下手をすれば30分近くかかる作業です。
週に何件も商談があれば、リサーチだけで半日が消えていきます。
しかも、情報が散在しているため「あれ、この情報どこで見たっけ?」と探し直す時間も発生します。
結局のところ、営業担当の時間をもっとも奪っているのは「商談そのもの」ではなく「商談準備」なのです。
2. NotebookLMなら、散らばった情報を一瞬でまとめてくれる
そんな非効率な商談準備を劇的に改善してくれるのが、NotebookLMです。

NotebookLMは、Googleが2023年に発表し、2024年6月に日本語対応したAIリサーチツールで、複数の資料を読み込ませて、その内容を理解・要約・分析してくれるのが特徴です。
ChatGPTやGeminiといったAIと違うのは、「ソース」として資料を登録すると、そのソース内の情報だけを使って回答してくれる点です。
- Web検索から信頼できる情報を選んで直接インポート(Google検索の品質をそのまま活用)
- 企業の公式サイトをPDF化して読み込ませる
- 過去の商談議事録(Word、Google ドキュメント)を登録
- 業界レポート(PDF)をアップロード
- 社内の提案資料(PowerPoint)を追加
- 競合のYouTube動画(ウェビナー、製品紹介)を登録
- レポートを自動生成して商談準備資料を即座に作成
これらの情報を「1つのノートブック」にまとめておけば、「この企業の強みは?」「最近のニュースは?」「過去にどんな課題を抱えていた?」といった質問に、一瞬で回答してくれるのです。
実際にAlright編集部で検証したところ、従来、半日かかっていたような複雑な業界動向のまとめが、数分で完了するレベルの効率化が確認できました。
しかも、多くの機能が無料で使えます(有料プランもありますが、営業リサーチなら無料版で十分です)。
3. NotebookLMの基本的な使い方(営業リサーチ特化版)
3-1. NotebookLMにアクセスする
まずは、NotebookLMにアクセスします。
👉 NotebookLM公式サイト
Googleアカウントでログインすれば、すぐに使い始められます。
3-2. ノートブックを作成する
ログイン後、「新しいノートブック」をクリックします。

ノートブックとは、「特定のテーマやプロジェクトに関する情報をまとめる場所」だと考えてください。
営業リサーチの場合、以下のような単位でノートブックを作成するのがおすすめです。
- 企業別(例:「○○株式会社_商談準備」)
- 業界別(例:「SaaS業界_動向調査」)
- 案件別(例:「△△プロジェクト_提案資料」)
3-3. ソースを追加する
ノートブックを作成したら、次は「ソース」を追加します。

NotebookLMが対応しているファイル形式は以下の通りです。
- Google ドライブのファイル(ドキュメント、スライド、スプレッドシート、PDF)
- URL(企業サイト、競合サイト、ニュース記事などの他YouTubeのURL)
- PDFファイル(価格表、カタログ、契約書など)
- テキストファイル(マークダウン含む)(議事録、メモなどのtxt、md)
- その他ファイル(avif、bmp、gif、ico、jp2、png、webp、tif、tiff、heic、heif、jpeg、jpg、jpe)
※ 2025年11月のアップデートによりスプレッドシートの読み込みの他、その他多くのファイル形式読み込みに対応しました。
営業リサーチでよく使うのは、こんなソースです。
- 企業の公式サイト(会社概要ページをPDF化)
- ニュースリリース(プレスリリースページのURL、またはPDF)
- 過去の商談議事録(Google ドキュメント、Word→PDF)
- 提案資料(Google スライド、Google スプレッドシート、PowerPoint→PDF)
- 業界レポート(PDF)
- 競合のYouTube動画(製品紹介、ウェビナー、導入事例など)
⚠️ 重要な注意点
- PowerPointは、PDF形式に変換してからアップロードする必要があります
- Google スライドやGoogle ドキュメント、Google スプレッドシートは、PDF化せずに直接読み込み可能です
- YouTube動画は、URLを貼り付けるだけで自動的に文字起こしされます
3-4. Web検索から信頼できる情報を直接インポートする(重要機能)
NotebookLMには、「ソースを探す」という機能があり、Google検索の結果から自分で信頼できる情報を選んで、一括でインポートできます。
また2025年11月のアップデートにより、Web検索だけでなくDeep Researchも行えるようになりました。
🧩 使い方
- ノートブック画面の左側にある「ウェブで新しいソースを検索」部分
- 検索したいキーワードを入力(例:「○○株式会社 最新ニュース」)
- 検索範囲を「ウェブかドライブ」、検索手法を「Fast Research(従来のWeb検索)かDeep Research」から選択
- 検索結果が表示される Fast Researchの場合は信頼できる情報源を選択(複数選択可能)
- 「インポート」をクリック

これにより、Web検索 → 結果の精査 → ソース追加が一気に完了します。
営業リサーチでは、「どの情報を使ったか」が重要です。
その点で長らくWebリサーチの現場で使われてきたGoogleの検索をベースに活用できるのはNotebookLMの大きな利点でしょう。
NotebookLMなら、「この情報はGoogle公式ガイドから取得しました」「この情報は〇〇新聞の記事です」と明確に説明できるため、上司への報告や社内共有でも信頼されやすいのです。
また従来ではGemini本体側でしか利用できなかったDeep ResearchをNotebookLM上で行えるようになった利点も非常に大きく、追加リサーチを同一のUI上で完結できるようになりました。
3-5. 質問してみる
ソースを追加したら、さっそく質問してみましょう。
画面下部に「入力を開始します」というチャット欄があるので、ここに聞きたいことを入力します。
📌 営業リサーチでよく使う質問例
この企業の主要事業は何ですか?
最近のニュースやプレスリリースをまとめてください。
この企業が抱えている課題は何だと考えられますか?
過去の商談で、どんな提案をして、どんな反応だったかを教えてください。
この業界のトレンドや市場規模について教えてください。
NotebookLMは、登録したソース内の情報だけを使って回答してくれます。
しかも、回答の中に引用元(ソースのページ番号や該当箇所)が表示されるので、「この情報、どこに書いてあったっけ?」とならずに済みます。
3-6. 自動生成される「よくある質問」を確認する
NotebookLMの便利な機能の1つが、「よくある質問」の自動生成です。
ソースを読み込むと、NotebookLMが自動で「このソースについて聞かれそうな質問」を複数提案してくれます。 これは、商談相手が疑問に持ちそうなポイントを先回りして把握する**のに最適です。
たとえば、企業の公式サイトとニュースリリースを登録すると、以下のような質問が自動生成されます。
- 「この企業の主力製品は何ですか?」
- 「最近の事業展開について教えてください」
- 「競合他社との違いは何ですか?」
- 「この企業の課題は何だと考えられますか?」
これらの質問をクリックするだけで、即座に回答が表示されます。
商談前に、この自動生成された質問を一通り確認しておくだけで、想定問答が準備できるのです。
3-7. Studio機能でレポートを自動生成する
さらに、NotebookLMにはStudio機能があり、ソースをもとに以下のようなアウトプットを自動生成してくれます。
- 音声解説(Audio Overview:ポッドキャスト形式で要約を音声化)
- 動画解説(説明動画と概要動画の2種)
- マインドマップ(概念の関連図)
- レポート(ソース全体の要約をドキュメント形式で生成)
- フラッシュカード(学習用)
- タイムライン(時系列順の出来事)
営業リサーチで特に便利なのが「レポート」機能です。
🧩 使い方
- ノートブック画面の右側にある「Studio」をクリック
- 「レポート」を選択
- 「概要説明資料」をクリック

これだけで、ソース全体を要約したレポートが数秒で完成します。
このレポートは、以下のような場面で活用できます。
- 商談前の準備資料として印刷・共有
- 上司への報告資料として活用
- 商談後のフォローアップメールに添付
💡 音声解説(Audio Overview)について
音声解説は、ソースの内容をポッドキャスト形式で要約してくれる機能です。
営業リサーチの文脈では、「移動中に聞く」「新人育成に活用」といった用途が考えられますが、商談準備の緊急性が高い場面では、レポートやチャットの方が優先度が高いでしょう。
とはいえ、無料版でも1日3回まで音声生成できるので、余裕があれば「移動中の学習用」として活用するのもおすすめです。
4. 実践:商談前の企業リサーチを3分で完了させる方法
ここからは、実際に商談前の企業リサーチをNotebookLMで行う具体的なワークフローを紹介します。
ステップ1:Web検索から企業情報を直接インポート
まず、「ソースを探す」機能を使って、企業の最新情報をインポートします。
- NotebookLMの「検索」ボタンをクリック
- 「○○株式会社 最新ニュース」「○○株式会社 プレスリリース」などで検索
- 信頼できる情報源(公式サイト、新聞、業界メディアなど)を選択
- 「インポート」をクリック
✅ ポイント
- 公式サイトのニュースリリース、IR情報などを優先的に選ぶ
- 古い情報は除外する
ステップ2:企業の各情報を追加登録
ステップ1のWeb検索(ニュース等)に加えて、企業の公式サイトの『会社概要』や『事業内容』といった静的なページもURLやPDFで追加登録します。
URL登録でエラーになった場合でも、ページ情報を「テキストを貼り付ける」機能で直接コピー&ペーストするか、ブラウザの印刷機能を使ってPDF化して登録すれば大丈夫です。
🧩 PDF化の方法
- Google Chromeで該当ページを開く
- 右上の「︙」→「印刷」→「送信先」を「PDFに保存」に変更
- 「保存」をクリック

PDF化したら、NotebookLMのノートブックにドラッグ&ドロップでアップロードします。
ステップ3:競合のYouTube動画を登録
次に、競合他社の製品紹介動画やウェビナーをソースに追加します。
これがNotebookLMの最強機能の1つです。
たとえば、以下のような動画を登録します。
- 競合のYouTube公式チャンネル(製品デモ、ウェビナー)
- 導入事例のインタビュー動画
- 業界イベントの講演動画
🧩 登録方法
- YouTubeで該当動画を開く
- URLをコピー
- NotebookLMの「ソースを追加」→「リンク YouTube」を選択
- URLを貼り付けて「追加」
NotebookLMが自動的に動画を文字起こしし、ソースとして登録してくれます。
これにより「競合の強みは何か」「自社との違いは何か」を即座に把握できるのです。
ステップ4:過去の商談議事録や提案資料を追加
次に、社内の資料を追加します。
- 過去の商談議事録(Google ドキュメント、Word→PDF)
- 過去の提案資料(Google スライド、Google スプレッドシート、PowerPoint→PDF)
- 問い合わせ履歴(メール、Slackのやり取りをテキスト化)
これらを追加することで、「過去にどんな提案をして、どんな反応だったか」をAIが理解してくれます。
ステップ5:自動生成された「よくある質問」を確認し、想定問答を準備する
ソースを追加したら、まずは自動生成された「よくある質問」を確認しましょう。
NotebookLMが提案してくれる質問は、以下のようなものです。
- 「この企業の主力製品は何ですか?」
- 「最近の事業展開について教えてください」
- 「競合他社(登録したYouTube動画の企業)との違いは何ですか?」
- 「この企業の課題は何だと考えられますか?」
これらの質問をクリックして回答を確認するだけで、商談で聞かれそうな内容への想定問答が準備できます。
さらに、以下のような追加質問を自分で投げかけます。
商談で確認すべき質問事項を5つ教えてください。
当社の提案が刺さりそうなポイントを教えてください。
ステップ6:Studioでレポートを生成し、商談準備資料を完成させる
最後に、Studio機能でレポートを自動生成します。
- 画面右側の「Studio」をクリック
- 「レポート」を選択
- 「概要説明資料」以外にもおすすめの形式からお好みのものを選択してください
これで、商談前の準備資料が数秒で完成します。
このレポートを印刷またはPDF化して、商談に持っていくだけです。
このワークフローなら、3分以内に商談準備が完了します。
5. 失敗例と改善策:NotebookLMの「罠」を知っておこう
NotebookLMは便利ですが、完璧ではありません。
実際に編集部が使ってみて分かった失敗例と改善策は以下のとおりです。
失敗例1:ソースが多すぎると、回答の精度が落ちる
NotebookLMは1つのノートブックに最大50個のソース(各ソース最大50万語)を登録できるわけですが、ソースが30個を超えてくると、回答の精度が落ちる場合があります。
❌️ 具体的な失敗例
- 企業の公式サイト、ニュースリリース、業界レポート、過去の提案資料など、合計35個のソースを登録
- 「この企業の最近のニュースは?」と質問
- 回答が古い情報を含んでいたり、関係ない情報が混ざったりした
⭕️ 改善策
- ソースは10〜15個程度に絞る
- 古い情報や関係ない情報は削除する
- 「最近のニュース」など、時期が重要な情報はソース名にファイル名や日付を入れる(例:「20241015_プレスリリース.pdf」)
失敗例2:PDFの読み込みが微妙なときがある
PowerPointからのPDF化により、表やグラフの構造が崩れることがある他、Google スライドとPDFの読み込みを比較すると、PDFの画像認識にやや難があるようです。
❌️ 具体的な失敗例
- 売上推移のPowerPointスライドをPDF化
- NotebookLMに「売上推移を教えて」と質問
- 回答が数値をうまく読み取れず、誤った情報を返してきた
⭕️ 改善策
- 表やグラフは、できるだけシンプルな形式にしてからPDF化
- 複雑な表や画像は、Google ドキュメントやテキスト形式に変換してから登録
- または、表の内容を文章で説明したメモを別途作成して登録
失敗例3:URLやYouTube動画が読み込めない場合がある
NotebookLMはURLやYouTube動画を読み込めますが、クローラーのアクセスを制限しているWebサイトや限定公開動画や一部の動画は読み込めないことがあります。
❌️ 具体的な失敗例
- 競合のウェビナー動画(限定公開)のURLを登録
- 「この動画の要点をまとめて」と質問
- エラーメッセージが表示され、読み込めなかった
⭕️ 改善策
- 公開されている動画のみを登録する
- 限定公開動画の場合、動画を視聴しながら要点をテキストにまとめて登録する
失敗例4:1日に集中してリサーチしすぎると、無料版のクエリ上限に達する
NotebookLMの無料版には、1日あたり50件のチャットクエリ制限があります。
❌️ 具体的な失敗例
- 月曜日に10社分のリサーチを一気に行おうとした
- 各社5〜6個の質問を投げていたら、午後には「クエリ上限に達しました」というメッセージが表示された
- 残りの企業のリサーチができなかった
⭕️ 改善策
- リサーチは1社あたり5質問程度に絞る(自動生成された「よくある質問」を優先的に確認)
- Studio機能のレポート生成を活用(レポート生成はクエリにカウントされない)
- 複数の日に分散させる(月曜日に5社、火曜日に5社など)
- どうしても急ぎの場合は、有料版(NotebookLM in Pro)を検討する
6. NotebookLM vs Perplexity:営業リサーチでの使い分け
「営業リサーチならPerplexityでいいのでは?」と思われる方もいるかもしれません。
ここでは、NotebookLMとPerplexityの違いと、営業リサーチでの使い分けを解説します。
機能比較
| 項目 | NotebookLM | Perplexity |
|---|---|---|
| 検索方法 | Google検索 → 自分で選択 → インポート | AIが自動で検索 → 要約 |
| 情報源の選択 | 自分で信頼できる情報を選んでインポート | AIが自動選択(Pro版なら引用10倍) |
| 社内資料の活用 | ソースとして直接登録可能 | スペース機能やチャットでアップロード可能 |
| YouTube動画 | URL貼り付けで自動文字起こし | リンクから動画要約可能 |
| レポート生成 | Studio機能で自動生成 | Pages機能でレポート生成可能 |
| AIモデルの選択 | Geminiのみ | GPT-5、Claude Sonnet 4.5、Gemini 2.5 Proなど複数モデルを切り替え可能 |
それぞれの強み
✅ NotebookLMの強み
- Google検索の品質をそのまま活用(検索 → 選択 → インポートの流れ)
- Workspaceユーザーなら追加コストなしで使える
- 社内資料とWeb情報を同じ環境で一元管理できる
✅ Perplexityの強み
- 複数のAIモデルを簡単に切り替えられる(GPT-5、Claude Sonnet 4.5、Gemini 2.5 Proなど)
- リアルタイム検索が強力(最新ニュース、株価、トレンドなど)
- Pages機能でレポート生成も可能
営業リサーチでの使い分け
👉 NotebookLMが特に向いている場面
- Google ドライブで議事録や提案書を管理している(Google ドキュメント、Google スライド、Google スプレッドシート)
- 社内資料と外部情報を一元管理したい(議事録、提案資料、Web情報を統合)
- 情報源の信頼性を重視(「この情報はどこから取得したか」を明確にしたい)
- 商談準備資料を自動生成したい(Studio機能でレポート作成)
👉 Perplexityが特に向いている場面
- 複数のAIモデルを使い分けたい(タスクに応じて最適なモデルを選択)
- とにかく速く、広く情報を集めたい(リアルタイム検索の強み)
- Googleエコシステムを使っていない
結論:Google ドライブ活用ユーザーなら、まずはNotebookLMから
両者ともに優れたツールですが、既にGoogle Workspace(特にGoogle ドライブ)を使っている営業担当者なら、NotebookLMを使わない手はありません。
理由は以下の通りです。
- 追加コストがかからない(Workspaceユーザーなら無料で使える)
- 日常的に使っているツールとの連携が容易(Google ドライブからのドキュメント、スライド、スプレッドシート参照)
- 社内資料(内部情報)とWeb情報(外部情報)を同じ環境で管理できる(情報の一元化)
- Google検索の品質を活用できる(信頼できる情報源を自分で選べる)
Perplexityも素晴らしいツールですが、まずはWorkspace環境で使えるNotebookLMを試してみて、必要に応じてPerplexityを併用するのが現実的なアプローチです。
特に、営業・マーケティング部門では、ドキュメント、スライド、スプレッドシートを日常的に使っているはずです。
その環境にシームレスに連携されているNotebookLMを活用しない理由はありません。
7. さらに活用:業界動向リサーチもNotebookLMで効率化
NotebookLMは、企業リサーチだけでなく、業界動向のリサーチにも使えます。
実践例:SaaS業界の動向を5分でまとめる
ステップ1:以下の資料を集めてNotebookLMに登録
- Web検索から業界レポートを直接インポート(「SaaS 市場規模 レポート」で検索)
- ニュース記事(代表的なメディアの記事をPDF化)
- 競合他社のプレスリリース(過去3ヶ月分)
- 業界イベントのYouTube動画(基調講演、パネルディスカッションなど)
ステップ2:以下のプロンプトで質問
SaaS業界の最新トレンドと市場動向を、以下の観点でまとめてください。
1. 市場規模と成長率
2. 主要プレイヤーと競合状況
3. 最近の注目トピック(M&A、資金調達、新製品リリースなど)
4. 今後の展望と課題
ステップ3:Studio機能でレポート生成
これで、30分かかっていた業界動向のまとめが、5分で完成します。
8. 無料版と有料版の違い:営業リサーチなら無料版で十分
NotebookLMには、無料版(NotebookLM)と有料版(NotebookLM in Pro)がありますが、営業リサーチだけなら、無料版で十分です。
無料版(NotebookLM)の制限
- 100個のノートブックを作成可能
- 1ノートブックあたり最大50ソース(各ソース最大50万語)
- 1日あたり50件のチャットクエリ
- 音声生成は1日3回まで
- 動画生成は1日3回まで
有料版(NotebookLM in Pro)の特徴
有料版にアップグレードすると、上限が5倍に増加します。
- 500個のノートブック(無料版の5倍)
- 1ノートブックあたり最大300ソース(無料版の6倍)
- 1日あたり500件のチャットクエリ(無料版の10倍)
- 音声生成は1日20回まで(無料版の約7倍)
- 動画生成は1日20回まで(無料版の約7倍)
さらに、以下のプレミアム機能が利用できます。
- チャットのカスタマイズ(回答スタイルの選択、出力の長さ調整)
- 「チャットのみ」のノートブック共有(ソースを見せずにチャット機能だけを共有)
- ノートブックの分析(アクセス数、クエリ数の確認)
無料版と有料版の比較表
| 項目 | NotebookLM(無料版) | NotebookLM in Pro(有料版) | 倍率 |
|---|---|---|---|
| ノートブック数 | 100個 | 500個 | 5倍 |
| ソース数/ノートブック | 最大50ソース(各最大50万語) | 最大300ソース(各最大50万語) | 6倍 |
| チャットクエリ | 1日あたり50件 | 1日あたり500件 | 10倍 |
| 音声生成 | 1日3回まで | 1日20回まで | 約7倍 |
| 動画生成 | 1日3回まで | 1日20回まで | 約7倍 |
| チャットのカスタマイズ | ❌ 利用不可 | ✅ 回答スタイル・出力の長さ調整可能 | – |
| 「チャットのみ」共有 | ❌ 利用不可 | ✅ ソースを見せずにチャット機能だけ共有可能 | – |
| ノートブックの分析 | ❌ 利用不可 | ✅ アクセス数・クエリ数の確認可能 | – |
| 料金 | 無料 | 約2,900円/月(Google AI Pro/Ultra経由) | – |
営業リサーチなら無料版で十分な理由
営業リサーチの場合、以下の理由から無料版で十分対応できます。
- 1つの案件で50ソース以上使うことはほとんどない
- 1日50件のクエリは、「重要な質問に絞る」「自動生成された『よくある質問』を活用する」「Studio機能のレポート生成を活用する」ことで十分
- 音声生成・動画生成は営業リサーチではあまり使わない
とはいえ、月初の一斉準備などリサーチ対象が多い日は、クエリ制限に注意が必要です。
9. コピペで使える!営業リサーチ用プロンプト集
最後に、NotebookLMで営業リサーチをする際にコピペで使えるプロンプトを紹介します。
プロンプト1:企業概要のまとめ
以下の観点で、○○株式会社の情報を簡潔にまとめてください。
1. 企業概要(事業内容、主要サービス、従業員数、売上規模)
2. 強み・特徴
3. 最近のニュースやプレスリリース(過去3ヶ月)
4. 抱えている課題や悩み(推測を含む)
プロンプト2:商談前の確認事項
明日、○○株式会社との商談があります。
商談前に確認すべきポイントを、以下の観点でまとめてください。
1. 過去の接点や提案内容(議事録から抽出)
2. 先方が関心を持ちそうなトピック
3. 商談で確認すべき質問事項(5つ)
4. 避けるべき話題や注意点
プロンプト3:競合比較
○○株式会社と競合他社(A社、B社)を比較して、以下の観点でまとめてください。
1. 各社の強み・弱み
2. 価格帯やターゲット顧客の違い
3. 当社が○○株式会社に提案する際の差別化ポイント
プロンプト4:業界動向の要約
登録した資料をもとに、○○業界の最新動向を以下の観点でまとめてください。
1. 市場規模と成長率
2. 主要プレイヤーと競合状況
3. 最近の注目トピック(M&A、資金調達、新製品リリースなど)
4. 今後の展望と課題
プロンプト5:提案書のたたき台作成
○○株式会社に対する提案書のたたき台を作成してください。
【提案内容】
[ここに提案したいサービスや製品の概要を記載]
【構成】
1. 企業概要と課題認識
2. 当社の提案内容
3. 期待される効果
4. 導入ステップ
5. 料金プラン
プロンプト6:競合YouTube動画の分析
登録したYouTube動画(競合のウェビナー)の要点を3行でまとめ、自社製品と比較した際の弱点と、商談で強調すべき自社の強みを教えてください。
10. まとめ:商談準備は「やらない」が最強の選択肢
NotebookLMを使えば、商談前のリサーチにかかる膨大な時間を劇的に削減できます。
- 企業リサーチ:10分 → 3分
- 業界動向まとめ:30分 → 5分
- 商談準備資料作成:20分 → 5分
しかも、無料で使えるのがNotebookLMの最大の魅力です。
特に、以下の3つの機能は、他のAIツールにはない強みです。
- Web検索から信頼できる情報を直接インポート(Google検索の品質 + 自分で選択)
- YouTube動画を直接読み込める(競合分析に最適)
- Studio機能でレポート自動生成(商談準備資料が数秒で完成)
結局のところ、営業担当の価値は「リサーチの速さ」ではなく、「顧客の課題を正確に把握し、最適な提案をすること」にあります。
NotebookLMで商談準備の時間を削減し、その分を顧客との対話や提案の質向上に使いましょう。
👉 今日から始められる3ステップ
- [NotebookLM](https://notebooklm.google.com/)にアクセス
- 「ソースを探す」で明日の商談相手の企業名を検索し、信頼できる情報をインポート
- 「Studio機能」でレポートを生成
無料相談














