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NotebookLMの新機能「スライド作成」を試してみた|Google最新モデル「Nano Banana」「詳細なスライド」は金曜夜の救世主!

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1. 「スライド作り」で週末が潰れる全ての人へ

「来週の定例、資料作っておいて」
この一言で、私たちの貴重な週末が潰れたり、素敵な金曜夜の残業が確定したりします。

構成を考え、パワポを開き、図形を並べ、テキストを流し込む。
「もっと見やすく」「グラフを入れて」と言われて修正する無限ループ。

そんな苦行から解放されるかもしれない機能が、NotebookLMに搭載されました。
Googleの最新画像生成モデル「Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)」を搭載し、ソース(PDFやテキストなどNotebookLM対応のデータならなんでもOK)を読み込ませるだけで、スライド資料を一括生成できる機能です。

ただし、編集部で実際に試してみると、現時点で「大絶賛モード」と「そのままでは使いにくいモード」がはっきり分かれました。
今回は、現場で本当に役立つ「正解のモード」を実例と共にご紹介します。

2. 検証:2つのモード、どっちを使うべき?

NotebookLMのスライド資料作成には、大きく2つの「形式」が用意されています。

  1. プレゼンターのスライド(鮮やかなビジュアル重視)
  2. 詳細なスライド(全文と詳細を含む包括的なスライド)

「せっかくだし、カッコいい資料がいいな」と思って「プレゼンター」を選びがちですが、ここに大きな落とし穴があります。
実際に生成した結果を比較してみましょう。

❌ 「プレゼンターのスライド」は意識が高すぎる

まず、「プレゼンター」モードで生成した結果がこちら。

NotebookLMスライド資料作成(プレゼンターのスライド例1)
NotebookLMスライド資料作成(プレゼンターのスライド例2)
NotebookLMスライド資料作成(プレゼンターのスライド例3)

……カッコいいです。
カッコいいですが、とてもこそばゆいです…
「戦場は、変わった。」というコピーに、謎のビルの写真。
「金継ぎ」の写真で「修復と再生」を表現するアーティスティックなセンス。

これを日本の営業会議や定例報告で出したら、上司にこう言われるでしょう。
で、数字は?

このモードは、カリスマIT企業の社長のような「語り」がメインの場では有効ですが、情報の正確さが求められる実務には不向きではないかと感じました。

中央のチャット欄で、要件を絞りきり、プレゼン前提の骨子や台本まで作り上げて、適切なカスタム指示を行えば、出力結果はまた変わるかもしれませんが、音声解説や動画解説のポン出しに慣れているとつまづきます。

✅ 「詳細なスライド」はコンサル品質

次に、「詳細なスライド」モードを選んでみました。
結果がこちらです。

NotebookLMスライド資料作成(詳細なスライド例2)
NotebookLMスライド資料作成(詳細なスライド例1)
NotebookLMスライド資料作成(詳細なスライド例3)

金曜の夜、我々が求めていたのはこれだ!!

  • レイアウト: 右に要約テキスト、左にグラフという「コンサルタントの資料」のような美しい配置。
  • 情報量: 箇条書きで要点が整理されており、これだけで内容が完結して理解できます。
  • グラフ: 元データ(テキスト)から適切なグラフ(棒グラフ、円グラフ)が自動生成され、配置されています。

NotebookLMのスライド機能は、プレゼン用というより、Amazonなどが採用している「Amazon方式の『読める資料(Reading Deck)』」を一瞬で作ることが可能なのです。
我々日本企業の中の人の大半も、この資料様式美、大好きなはず!

3. 実践! 「詳細モード」で最強の配布資料を作る手順

では、この「詳細モード」を使いこなすための具体的なステップを紹介します。
(といっても、これまでの音声解説や動画解説と方法は変わりません。)

  1. ソースを入れる:議事録、レポート、市場調査データなどをNotebookLMに入れます。
  2. 「スライド資料」の鉛筆マークを押下:チャット欄ではなく、右側のStudioメニューからまずは「スライド資料」の鉛筆マークを押下します。
  3. 設定を変更:
    • 形式:「詳細なスライド」にチェック(これ最重要!
    • 長さ:情報量に合わせて調整(デフォルトでOK)
    • カスタム指示:ひとまず空で大丈夫です。
  4. 生成: 数分待つだけで、PDF形式のスライドが完成します。※編集部環境では3分ほどでした。
NotebookLM Studio スライド資料作成選択
NotebookLM Studio スライド資料作成 詳細設定

これだけで、「とりあえずこれ読んでおいて」と渡せる高品質な配布資料(ハンドアウト)が完成します。

4. ここが「罠」! 編集不可のPDF問題をどうする?

「すごい! これでパワポ作業ゼロだ!」と歓喜するのはまだ早いです。
現場で使う上で、知っておくべき最大の「罠」があります。

それは、出力形式が「PDF(画像)」であり、編集できないこと(※2025年11月現在)。
Google先生、そこはGoogle スライドに出力を…と思いますが、現時点ではPDFのみ。

生成された美しいグラフも、テキストも、すべて「一枚の絵」です。
「このグラフの数値をちょっと直したい」「ここの言い回しを変えたい」と思っても、パワポ(.pptx)やスライドのように修正することはできません。

どう乗り越える? Alright流の活用術

ここまで高精度のものが短時間に出力できるようになったわけです。
編集できないことを前提に、業務フローを組み替えてしまう方がベターです。

活用法1:会議の「たたき台」として配る

「まだドラフトですが、全体像はこんな感じです」とPDFを共有し、議論のベースにする。
これなら修正できなくても問題ありません。

活用法2:デザイナー/部下への「発注書」にする

「構成はAIに作らせたこのPDF通りで、デザインと微修正をお願い」と渡す。
白紙から指示するより10倍早いです。

活用法3:自分用の「構成案」にする

スライドの流れや、情報の配置(レイアウト)の参考にする。
清書は、Google スライドで行う(面倒なので大半はコピペ)。

5. なぜ私は「異次元」と感じたのか? 中小企業に訪れた革命

今回、編集部がもっとも衝撃を受けたのは、生成されたスライドの美しさだけではありません。
「たった1つのスプレッドシート」から、ここまで深い洞察が導き出されたことです。

Gemini本体との決定的な違い

通常、ChatGPTやGemini本体にデータを渡すと、AIは気を利かせて「創造」や「推論」を挟み込もうとします。
それは時に便利ですが、ビジネスデータにおいては「余計な味付け」になることもあります。

しかし、NotebookLMは違いました。
今回渡したのは、グループ会社の過去2年分の「在庫データ(数字の羅列)」だけです。
それなのに、NotebookLMは余計な創作をせず、データの中に隠れていた「変化」や「検討事項」だけを冷徹に抽出し、スライドに定着させました。

「スプシ1枚」で経営が変わる

これは、中小企業にとって「事件」と言ってもいい衝撃です。
高度なBIツールやデータサイエンティストがいなくても、「最低限の顧客データや営業データさえスプレッドシートにまとめてあれば、AIが勝手に戦略を可視化してくれる」という時代を直感的に理解することができます。

壁打ちやリサーチ、デザインや資料の作成と、AIの利便性は中小企業にも浸透してきています。
そこには人や言語によるAIとのコミュニケーションがありました。

しかし、今回は違うのです。
渡したものは「2年分の在庫データ」、チャット欄でのコミュニケーションは「差分を抽出」の一言のみ。
ここから、NotebookLMがデータに潜む問題点や課題をきれいにアウトプットしてくれる。
つまり営業における重要なデータ(商品、顧客、リードなど)が、ある程度スプレッドシートなりドライブ上に格納されていれば、高額なツールを導入しなくても、誰もがデータに基づいた施策立案や検討が行えるということなのです。

複数の資料をまとめるのも便利ですが、「単体のデータファイル1つ」から、ここまで論理的なプレゼン資料が一発で組み上がる。
この「異次元」の体験は、実際に自分のデータで試してみないときっと分かりません。
ぜひ、眠っているそのデータ・ファイルを、NotebookLMにドラッグ&ドロップしてみてください。

6. まとめ:AIには「0→1」をやらせよう

NotebookLMの新機能は、最終的な提出物(ゴール)を作る魔法の杖ではありません。
しかし、もっともエネルギーを使う「白紙の状態から、構成を考えて形にする(ゼロイチ)」作業を、わずか数分で終わらせてくれます。

  • ポエムな「プレゼンターモード」はひとまず良い利用法が界隈で編み出されるまで放置
  • 営業・マーケは、実務的な「詳細モード」を今すぐ選ぶ
  • 編集しようとせず、「たたき台」として使い倒す

この3つを守れば、あなたの「資料作成残業」は劇的に減るはずです。
まずは手持ちの議事録を「詳細モード」で変換し、そのクオリティに驚いてみてください。

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