1. NotebookLM動画出力に「カワイイ」がやってきた!

GrokのAniに続き、AI界隈はカワイイが席巻しているようです。
頻繁にアップデートが行われているNotebookLM、ビジネスユースの観点からは先日お伝えしたDeep Researchの実装なのですが、せっかくですのでStudio機能のカワイイ動画出力も試してみようと思います。
「動画解説をカスタマイズ画面」の「AIホストが焦点を当てるべきこと」のプレースホルダーに記述されているテキストは
特定のユースケースをターゲットにする(「読書クラブに提案する」「テストの復習を手伝って」など)
とある通り、ビジネスユースに限らず、本来様々な利用が想定されているツールなのでしょうが、社内コミュニケーションにおいては「カワイイ」や「アニメ」といった遊び心があるプレゼンもありなのではないかと思います。
2. 簡易ペルソナ・シナリオなど
テストケースとして以下のような簡易的なペルソナ・シナリオを設定しました。
🧓 上席(部長クラス)
- 年齢:50代後半
- AIリテラシー:低い(ChatGPTという名前は聞いたことがあるが、使ったことはない)
- 性格:数字と実績重視。ただし、部下とのコミュニケーションは大切にしている
- 忙しさ:会議続きで、長い資料を読む時間がない
👩 私(営業担当者)
- 年齢:30代
- AIリテラシー:中級(ChatGPTとGeminiを日常的に使用)
- 課題:「ChatGPTって便利だよ」と言っても、チームの反応が薄い
💬 シチュエーション
週次の定例ミーティング後、雑談の時間に。
上席:「最近、AI AIってよく聞くけど、実際どうなの?」
私:「実は、こんな動画作ってみたんですけど…」
長い資料を読んでもらうのは厳しいけど、3〜5分の動画なら見てもらえるかも。
しかも「カワイイ」ビジュアルなら、堅苦しくなくて話のきっかけになりそう。
👉 目的
- チーム内で「AIツール」についての会話のきっかけを作る
- 「ChatGPTとGeminiって、何が違うの?」という疑問に、気軽に答える
- 「ちょっと試してみようかな」という雰囲気を作る
📄 利用ドキュメント
OpenAI:how-small-teams-win-with-chatgpt
ChatGPTを活用した中小企業向けの具体的な使用例とすぐに使えるプロンプト(英文)
Google:GeminiforBusiness_Handbook202406_eBook
GoogleのAIであるGeminiをビジネスで活用するための包括的なガイドブック(日本語・要フォーム申請)
AIの最新情報や活用事例はネットで見つけるのが一番早いのですが、OpenAI(ChatGPT)やGoogle(Gemini)が公式に用意しているドキュメントもいくつか存在します。
導入方法や活用例、プロンプトなど、大まかにまとまっていて、社内でAIについて話すときのベース資料としても活用可能ですので、ぜひ参考になさってみてください。
3. 動画生成の設定手順
では、実際にNotebookLMで動画を生成してみましょう。
本来ですと、利用ドキュメント以外にも、様々な資料を用意し、まとめて、精度を高めてから、出力となるわけですが、今回はテストケースということと、ベースの公式資料がしっかりしたものであることから、この2点をアップロードしただけで、動画出力を行います。
ステップ1:NotebookLMにソースを追加
NotebookLM(https://notebooklm.google.com/)にアクセスし、新しいノートブックを作成します。
「ソースを追加」ボタンをクリックし、以下の2つのPDFをアップロードします。
- how-small-teams-win-with-chatgpt.pdf
- GeminiforBusiness_Handbook202406_eBook.pdf

ステップ2:動画解説を開始
画面右側Studioから「動画解説」の鉛筆マークをクリックします。
ステップ3:動画解説をカスタマイズ

✅ 形式
時間のない上席向けに、端的にまとめてくれる「概要」を選択します。
✅ 言語を選択
日本語を選択します(様々な言語も選択可能です)。
✅ ビジュアルスタイルの選択
ここが今回の目玉です。
- 自動選択
- カスタム
- クラシック
- ホワイトボード
- カワイイ
- アニメ
- 水彩画
- レトロスタイル
- 遺産
- ペーパークラフト
「自動選択」を選ぶと、NotebookLMが内容に応じて最適なスタイルを選んでくれますが、今回は「カワイイ」を選択してみましょう。
✅ AIホストが焦点を当てるべきこと
普段使っているChatGPTやGeminiのチャット欄とは異なり、文字数制限もありそうなこの欄からは、さほど制御ができる感じではなさそうな気配は十二分に伝わってきます。
セクション2の内容をもとに、端的にGeminiにまとめてもらった指示文がこちら。
ターゲット:AIに詳しくないけど興味はある同僚・上司
目的:ChatGPTとGeminiの違いを気軽に知ってもらう
焦点:2つの資料に基づき、専門用語を使わずに「どっちが何に向いてるのか」「営業でどう使えるのか」を分かりやすく説明する。堅苦しくなく、「ちょっと試してみようかな」と思ってもらえる内容で。
生成ボタンをクリック
設定が完了したら「生成」ボタンをクリックします。
動画の生成には5〜10分かかります。

4. 出力例:「カワイイ」動画の完成
動画が完成しました!

動画の基本情報
- 形式:概要
- 長さ:2分37秒
- ビジュアルスタイル:カワイイ
- 言語:日本語
NotebookLMが選んだアプローチ
今回のプロンプトから、NotebookLMは「2つのLLM(GeminiとChatGPT)の長所を比較しながら、AI活用の利便性を訴求する」という手法を選択しました。
構成は以下の通りです。
- GeminiとChatGPT、それぞれの得意領域を紹介
- 営業シーンでの具体的な使い分けを提示
- 最後に「あなたに合うのはどっち?」と問いかけて行動を促す
Geminiの紹介と得意領域

動画では、Geminiを「リサーチのプロ」として位置づけ、以下の強みを説明しています。
- 大量のデータ処理(1500ページの資料を数秒で分析)
- リアルタイムの情報取得(最新Web情報と連携したリサーチ)
- Google Workspaceとのシームレスな連携

特に印象的だったのは、Googleマップと連携した店舗リサーチの例です。
営業の商談前に「会食向けのお店をリサーチする」という、まさに現場あるあるのシーンが描かれています。
ChatGPTの紹介と得意領域

一方、ChatGPTは「何でもこなす実行役」として紹介されます。
- Excelデータの分析とグラフ作成(アップロードするだけで自動化)
- クリエイティブな資料作成(メール、SNS投稿、キャンペーンキット)
- 複雑なタスクの分解と実行

「キャンペーンキット作って」と頼むだけで、メールからSNS投稿まで全部お任せという、営業・マーケあるあるの痛みを解決する例が示されています。
営業シーンでの使い分け

動画の後半では、営業シーンでの具体的な使い分けが提示されます。
Geminiに向いている人
- Googleツール中心で仕事
- 大量の情報や動画から要点を抽出したい
- 最新のWeb情報を含めて調査したい
ChatGPTに向いている人
- いろんなアプリを横断して使う
- Excel分析や資料作成を効率化したい
- 企画やアイデア出しを素早くやりたい
特に印象的だったのは、同じ「打ち合わせメモ」を使っても、用途によって使い分けるという提案です。
- Gemini:打ち合わせメモ→フォローアップメール作成(関係構築)
- ChatGPT:打ち合わせメモ→提案書メール作成(クロージング)
最後は「あなたの最初のAI仕事、何を頼んでみますか?」という問いかけで締めくくられ、視聴者に次のアクションを促す構成になっています。
「カワイイ」の効果はどうだったか?
予想以上に見やすく、親しみやすい動画だなという印象です。
実際に見てみて感じたのは、
- パステルカラーとキャラクターが、堅苦しさを完全に消している
- 2分37秒という長さが、忙しい上席にちょうどいい
- 専門用語が少なく、「あなたの仕事の相棒」という語りかけが自然
- 最後の「あなたはどっち?」という問いかけで、会話のきっかけになる
という点です。
特に、営業シーンでの使い分けは、堅苦しいビジネス資料では表現しにくい「比較」を、可愛く分かりやすく見せていると感じました。
定例ミーティング後の雑談で「こんな動画作ってみたんですけど」と使うには本当にちょうどよい仕上がりです。
5. まとめ:NotebookLM動画は、社内コミュニケーションのきっかけに
ビジネスユースでいうと、NotebookLMで生成された動画は、今のところプロモーションや対外コミュニケーションに利用というよりも、社内コミュニケーションの方が向いているのかなとは感じます。
それくらい手軽に生成・確認ができるツールです。
今回はあえて「カワイイ」(アニメスタイル)を取り上げましたけれども、完全おまかせ「自動選択」でよしなに頼むでも、十分活用可能ではないかと思います。
こんな場面で使えそう
- 上席への報告資料:長い資料を読んでもらう代わりに、3〜5分の動画で要点を伝える
- 新人研修:公式ドキュメントを動画化して、オンボーディング資料として活用
- チーム内勉強会:動画を見ながらディスカッション、AI活用のアイデア出し
- 社内向けプロモーション:「このツール、うちのチームでも使えそう?」という疑問に答える動画
次のアクション
- NotebookLM(https://notebooklm.google.com/)にアクセス
- 公式ドキュメント(PDFやURL)を用意
- Studio機能で動画を生成
- 概要形式の様々なスタイルで試してみる
- Slackやメールで上席・チームに共有
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