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【週間AIトピックまとめ】「AIで調べてAIで選ぶ」検索行動の現在地とその先へ(2025/06/13号)

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「AI検索」が変えるのは手段だけなのか?『問い方』そのものが変わりはじめている

生成AIの進化が「検索」という行動そのものを再定義しつつあります。

そして最近になって、国内でもAIを利用した検索に関する調査レポートが相次いで公開されはじめました。

今週は、検索行動の変容・ユーザーの心理・企業の対応策に関する3つの考察を取り上げながら、あえて1つの問いを掘り下げてみます。

ずばり今回のテーマは『検索とは、何をすることなのか?』です。

1. 生成AIで「調べる・選ぶ」若年層の姿

まず注目すべきは、若年層を中心に「AIに聞く」という検索行動が急速に広がっている点です。

株式会社メディアリーチの調査では、10〜30代の約3割が生成AIを活用して商品・サービス・企業の比較検討を行っており、その約半数がAIだけで意思決定を完結させた経験があると答えています。

一方で、SNSやレビュー、公式サイトなどと組み合わせる「多層的な探索行動」も同時に進行しています。

新しい技術の利用は常に若年層から始まり、いずれ他世代にも波及していく。

そんな構造が、ここにも見て取れます。

2. 引用されたサイトは「信頼できる」と感じる時代

次に、PLAN-Bによる生成AIユーザー調査では、AIに引用された情報源に対する信頼の変化が明らかになりました。

回答者の約6割が、AIの提示した引用元を訪問。

さらにそのうちの約4割が「信頼性が高まった」と感じているという結果です。

出典が明示されない場合は、従来の検索エンジンで裏取りを行うなど、AI検索と従来検索のハイブリッド活用も日常化しています。

いま、AIによる「引用」は、単なる参考表示ではなく、『推薦』に近い意味合いを持ち始めているのです。

3. 「ググる」は死なないが、問いの質は問われる

Forbes JAPANの特集では、「AIに置き換わるGoogle検索」の論点を一段掘り下げ、「人間の問いの力そのものが問われている」と強調しています。

著者の清田陽司氏は、「検索とは情報を得る手段ではなく、問いを耕すための営みである」と指摘しています。

思考を深めるために検索し、問いを育てていく。

そうした知的なプロセスが、生成AI時代にも引き継がれるべきだと説きます。

編集後記:変わるのは「ツール」だけじゃない。「問い方」そのものだ

3つの調査から見えてくるのは、検索行動の変化だけではありません。

私たちが何気なく『調べる』そのときの『問い方』自体が変わりはじめているという事実です。

たとえば、Googleであれば「AI 営業 ナーチャリング」などのキーワードを並べて検索するのが当たり前でした。

一方でChatGPTに対して、そんな聞き方をする人は少ないでしょう。

「最近、営業部門でAIを使ったナーチャリングの事例を探していて…」

「自社で使えそうな方法ってありますか?」

こうした会話ベースの、より文脈を含んだ問いが、いま新しい『検索のカタチ』になりつつあります。

このように、検索は『ツールの違い』ではなく『言語行動の違い』として捉え直す必要があるのではないでしょうか。

音声入力やマルチモーダルな検索が進化していく中で、AIへの問いはさらに口語的になり、属人的になり、『その人らしさ』を含んだ検索へと向かっていきます。

そして、その問いに対してAIが返す答えも、より文脈に寄り添ったものへと進化していく。

この変革期に重要視すべき点は、単に「検索で出てくるか」ではなく、「検索にどう問われ、どう答える存在か」という視点ではないでしょうか。

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